2026年セ・リーグ前半戦総括|6球団の成績・後半戦キーマンと最終順位を予想

2026年のセ・リーグ前半戦が終了しました。

7月26日の首位攻防戦。阪神は佐藤輝明の22号ソロと、村上頌樹の9回完封で巨人に1―0で勝利しました。

トラ技師は勝利の瞬間、リビングで雄叫びを上げました!笑

この結果、阪神は50勝40敗1分。巨人も50勝40敗2分となり、両チームは勝率.556で並んで前半戦を終えています。

いやあ、最後の最後で並びましたね!

交流戦で大きく苦しみ、一時は巨人に首位を奪われた阪神。それでも前半戦最終戦で直接対決を制し、実質ゼロ差まで戻して後半戦へ入ります。優勝争いは、ここから改めてスタートだ!と言っていいでしょう。

ただし、2026年のセ・リーグは阪神と巨人だけを見ておけばよい状況ではありません。

ヤクルトは借金を抱えながらも3位を維持。DeNAはリーグトップの得点力を持ちながら、投手陣が安定せず4位。広島と中日も苦しんでいますが、投手力や長打力など、浮上につながる武器は持っています。

この記事では、セ・リーグ6球団の前半戦を振り返りながら、

  • 前半戦の投打の特徴
  • 後半戦の課題と上がり目
  • 投打のキーマン
  • 主力選手の故障状況と復帰見込み
  • トラ技師が予想する最終順位

を整理します。

阪神ファン目線は残しつつ、できる限り6球団を公平に見ていきます。

※順位は2026年7月26日の前半戦終了時点です。チーム打率、防御率などの詳細指標は、NPB公式で公開されている7月25日終了時点の数字を使用しています。

※故障者の復帰時期について、球団から正式に発表されていないものは、公表された練習内容や実戦復帰段階をもとにしたトラ技師の見立てです。特定選手の医学的な状態を診断するものではありません。

目次

結論|阪神と巨人が同率首位、後半戦は二強を追う4球団の争いへ

前半戦を一言でまとめると、

投打の総合力を持つ阪神と、リーグ最高クラスの投手力を持つ巨人が並び、残る4球団がそれぞれの弱点を修正して追いかける展開

とトラ技師は考えます🐯

阪神はチーム打率.244、337得点、防御率2.95。

巨人は打率.235、296得点と攻撃面では阪神を下回りますが、防御率2.91でリーグトップ。さらに34セーブ、114ホールドポイントを記録しており、終盤を守り切る力が際立っています。

DeNAは打率.249、360得点でリーグトップ。それでも防御率3.46で4位に沈みました。

中日はリーグ最多の73本塁打を放ちながら打率.227。広島は防御率3.23と一定の投手力を持ちながら打率.224、262得点。ヤクルトは59盗塁という機動力を使いながら3位に残っています。

各球団の順位は、そのままチーム打率や本塁打数の順ではありません。

「点を取る力」と「点を守る力」を、接戦でどれだけ勝利へ変えられたか

その差が、前半戦の順位に表れました。

2026年セ・リーグ前半戦の順位

順位球団試合勝率首位差
1位タイ阪神9150401.556
1位タイ巨人9250402.556
3位ヤクルト9244471.4846.5
4位DeNA9239503.43810.5
5位広島8935504.41212.5
6位中日9438551.40913.5

7月26日は阪神、広島、中日がそれぞれ勝利。阪神は巨人へ並び、広島はヤクルトに4―3、中日はDeNAに5―1で勝って前半戦を締めています。

6球団の投打を数字で比較

球団打率得点本塁打盗塁出塁率防御率
阪神.2443377245.3162.95
巨人.2352967165.2922.91
ヤクルト.2312865659.2923.54
DeNA.2493607037.3143.46
広島.2242625653.2863.23
中日.2273107332.3033.37

※7月25日終了時点。

数字だけでも、各球団のキャラクターが見えてきます。

阪神は投打のバランス型。
巨人は守り勝つチーム。
DeNAは攻撃型。
広島は投手陣に対して打線の援護が不足。
中日は本塁打数の割に得点を増やせず。
ヤクルトは機動力を生かしながら粘っています。

交流戦がセ・リーグの勢力図を変えた

前半戦の優勝争いを大きく動かしたのが交流戦です。

巨人は10勝6敗2分と、セ・リーグで唯一の勝ち越し

一方、阪神は6勝12敗。ヤクルトは6勝11敗1分、DeNAは5勝13敗、広島は5勝12敗1分、中日は7勝11敗でした。

阪神が交流戦で6つの借金を作ったのに対し、巨人は4つの貯金を積み上げました。

その差は10。

巨人が一気に首位争いへ浮上した最大の要因です。

ただし、阪神は交流戦終了後のリーグ戦で立て直し、前半戦最終日に直接対決で並び直しました。

巨人が交流戦で作った流れを後半戦も維持するのか。阪神がセ・リーグ相手の強さを再び発揮するのか。

優勝争いは、かなり分かりやすい構図になっています。

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阪神タイガース|投打の総合力で優勝を狙う

前半戦の振り返り

阪神は50勝40敗1分の同率首位で前半戦を終了しました。

チーム防御率2.95、打率.244、出塁率.316。

投手だけ、打者だけに偏らず、投打の両方でリーグ上位の数字を残しています。

投手陣では、髙橋遥人が11勝1敗、防御率1.70。村上頌樹は前半戦最終戦の巨人戦を1―0で完封し、8勝目。才木浩人は17試合で133三振を奪っています。

打線では森下翔太、佐藤輝明、大山悠輔が中軸を形成。7月26日には佐藤輝が決勝の22号本塁打を放ちました。

交流戦で大きく負け越しても首位へ戻れたのは、先発3本柱と中軸打者という「勝つための土台」が崩れなかったからでしょう。

後半戦の課題

最大の課題は、主力選手へ負担を集中させすぎないことです。

先発では髙橋、村上、才木が多くの投球回を担っています。

打線では中野、森下、佐藤輝、大山がほぼフル稼働。近本光司も左手首骨折から復帰したばかりです。

さらに、救援陣では岩崎優やドリスだけに終盤を任せ続けるわけにはいきません。

後半戦は、主力を休ませても戦力を落とさない「層の厚さ」が問われます。

先発では大竹耕太郎、伊原陵人、下村海翔、伊藤将司。野手では立石正広、髙寺望夢、小幡竜平らがどこまで働けるか。

そしてブルペンでは、成長株の工藤泰成と木下里都、外国人左腕コンビのセベリーノとルーカスが非常に重要になると思います。

投手キーマン|工藤泰成と木下里都

トラ技師が阪神の後半戦で投手キーマンに挙げたいのは、工藤と木下の若手剛腕コンビです。

工藤は前半戦31試合に登板し、2勝0敗、8ホールド、防御率1.38。32回2/3で38三振を奪い、本塁打は1本も許していません。

木下は19試合で2勝1敗、防御率2.31。23回1/3で22三振を記録しています。

2人とも150キロを超える直球で打者を押せる投手です。

球威のある若手が6回、7回を任せられれば、岩崎、ドリスら終盤の投手を休ませられます。

一方、プロの長いシーズンを一軍で投げ切った経験は多くありません。

夏場に球威を維持できるか。連投後も制球を崩さないか。優勝争いの緊張感が高まる9月に、接戦を任せられるか。

工藤と木下が最後まで安定して抑えられれば、阪神ブルペンはかなり強い。

逆に2人が疲労や不調で離脱すると、ベテランや勝ちパターンへの負担が一気に増えます。

若手剛腕コンビの前半戦の活躍が「一時的な勢い」で終わるのか、「優勝を支える戦力」へ変わるのか。ここは後半戦の大きな見どころです。

外国人左腕コンビのセベリーノとルーカスも勝ちパターンに入って欲しい!

野手キーマン|近本光司

野手のキーマンは近本です。

近本は左手首骨折で長期間離脱しましたが、7月に一軍復帰。前半戦最終戦では2安打を放ち、守備でも右中間の打球を好捕しました。

近本が1番・中堅へ戻れば、中野拓夢を2番へ置き、森下、佐藤輝、大山へ走者を置いた状態で回しやすくなります。

下位打線が作ったチャンスを点にすることもできます。

近本の価値は、本人の打率だけではありません。

出塁、盗塁、走塁、中堅守備によって、打線と守備の両方を整えることです。

復帰後も休養を挟みながら、9月まで稼働できるか。近本の状態が、阪神打線全体の得点力を左右します。

主な故障者と復帰見込み

石井大智

石井は2月に左アキレス腱断裂の手術を受け、リハビリを続けています。すでに打者を相手にした投球段階まで進んでいますが、ファーム公式戦、一軍登板、連投対応はそれぞれ別の段階です。

トラ技師としては、8月にファーム公式戦へ入り、順調なら9月の一軍復帰を一つの目安として見ています。ただし、優勝争いを理由に急がせるべき怪我ではありません。

前川右京

前川は7月17日の広島戦で死球を受け、右肩甲骨骨折と発表されました。

その後、ダッシュ、キャッチボール、外野ノックを再開。早ければ7月31日のファーム戦で実戦復帰し、8月上旬の一軍復帰を目指す可能性が報じられています。

骨折という言葉の印象より早い経過ですが、実戦での打撃や守備、死球への心理面も含め、段階を踏んで戻ってほしいところです。

後半戦展望

阪神の最大の強みは、先発3本柱、中軸3人、複数の若手投手を持つ総合力です。

不安材料は、髙橋ら主力の疲労と、勝ちパターンの再構築。

工藤と木下が後半戦も伸び、近本が1番で打線を動かし、石井が無理なく戻ってくれば、阪神が巨人を上回ると予想します。

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読売ジャイアンツ|リーグ最高の投手力で阪神を追う

前半戦の振り返り

巨人は50勝40敗2分で阪神と同率首位。

チーム防御率2.91はリーグトップです。

34セーブ、97ホールド、114ホールドポイントもリーグ最多。

大勢とマルティネスで試合終盤を守り切る力が、巨人の最大の武器でした。

打線は打率.235、出塁率.292、296得点と決して圧倒的ではありません。

それでも71本塁打と65盗塁を記録。長打と機動力を組み合わせ、少ない得点を投手陣が守る形で勝ち星を積み重ねました。

交流戦の10勝6敗2分が、前半戦の順位を大きく押し上げています。

後半戦の課題

巨人の課題は、投手陣に依存しすぎない得点力です。

防御率2点台を維持しても、毎試合1点や2点しか取れなければ接戦の負担が積み重なります。

打線の出塁率.292はリーグ下位。

本塁打や盗塁は多いものの、走者をためて複数得点を奪う攻撃は安定していません。

さらに戸郷翔征、大勢、吉川尚輝、岸田行倫ら主力の離脱が後半戦序盤に影響します。

投手キーマン|戸郷翔征

戸郷は9試合で4勝1敗、防御率2.24。

52回1/3で53三振を奪い、先発した試合では高い安定感を見せました。

しかし7月7日の阪神戦で走塁中に左太もも裏を痛め、肉離れと診断されて離脱しています。

後半戦に戸郷が戻れば、井上温大らとともに先発ローテーションの厚みが増します。

逆に復帰が遅れれば、若手投手へ負担がかかります。

巨人の優勝争いにとって、戸郷がいつ、どの程度の状態で戻るかは非常に大きなポイントです。

野手キーマン|ダルベック

ダルベックは86試合で打率.263、15本塁打、52打点。

三振は多いものの、一振りで試合を変えられる長打力があります。

巨人は出塁率が低いため、ダルベックが本塁打だけでなく、走者を置いた場面で確実に打点を挙げられるかが重要です。

7月26日の阪神戦では、9回無死一、二塁で村上のカットボールに打ち取られ、併殺打となりました。

阪神から見れば、阪神戦を得意としているダルベックの前に走者を置かないことが重要になります。

主な故障者と復帰見込み

戸郷翔征

左太もも裏の肉離れで離脱中です。キャッチボールなどは再開していますが、復帰日は未発表です。

投手は投球動作だけでなく、守備や走塁も確認する必要があります。

トラ技師の見立てでは、後半戦開幕直後の復帰よりも、8月以降を現実的な目安として見ます。

吉川尚輝

吉川は7月21日の広島戦で走塁後に左太もも裏へ張りを感じ、検査で肉離れと診断。22日に登録を抹消されました。

復帰時期は公表されていません。

軽症かどうかを外部から判断することはできませんが、内野守備や走塁を担う選手だけに、最短期間だけで戻すより8月以降を視野に慎重に調整すると予想します。

大勢・岸田行倫

大勢は右肘の張り、岸田は右膝の負傷でリハビリ中です。

岸田は骨に異常がないとされ、本人も状態の改善を口にしています。オールスター明けの早い段階で戻れる可能性があります。

一方、大勢は投手の肘であるため、時間がかかるかもしれません。

阪神から見た警戒点

優勝を争う一番のライバルです。

巨人は、リードを許した状態で終盤へ入ると非常に厄介です。

阪神としては、7回までに先行したい。

直接対決では、巨人の勝ちパターンを引き出す前に得点できるかが鍵になります。

東京ヤクルトスワローズ|山野を軸にAクラスを守れるか

前半戦の振り返り

ヤクルトは44勝47敗1分の3位。

開幕からしばらくは首位を走り、戦前の下馬票を覆す活躍を見せています。

チーム防御率3.54はリーグ最下位、打率.231、286得点も上位とは差があります。

それでも3位に残れた理由の一つが、59盗塁という機動力です。

長打だけに頼らず、走塁で得点機を作って接戦を拾いました。

さらに先発では山野太一が16試合で8勝2敗、防御率2.29。102回1/3を投げ、前半戦のエースとしてチームを支えています。

後半戦の課題

課題は明確です。

山野以外の先発投手が、安定して5~6回を投げること。

先発が早い回で降板すれば、救援陣の負担が増えます。

神宮球場では本塁打が出やすい一方、相手にも長打を許しやすい。打線が3点取っても4点取られる試合を減らさなければ、Aクラス維持は難しくなります。

投手キーマン|山野太一

山野は前半戦8勝を挙げ、防御率2点台前半。

ヤクルトの投手陣で最も計算できる先発です。

後半戦も同じペースで登板できれば、二桁勝利は十分に狙えます。

一方、すでに100回を超えて投げています。

山野一人へ勝利を求めすぎず、登板間隔や球数を管理できるかも重要です。

野手キーマン|サンタナ

サンタナは84試合で打率.258、15本塁打、34打点、出塁率.382。

50四球を選んでおり、単なる長距離打者ではなく、走者としても攻撃を支えています。

ヤクルトが後半戦に得点力を上げるには、サンタナの前に走者を置き、サンタナ自身が歩かされた後も返せる打者が必要です。

主な故障者と復帰見込み

山田哲人

山田は春季キャンプ中に左内腹斜筋を痛め、5月末にファームで実戦復帰しました。

その後、右太もも裏の張りで再び実戦から離れ、7月10日にファームでの復帰が予定されていました。

すでに段階的に実戦へ戻っているため、連続出場や守備の状態に問題がなければ、8月の一軍復帰が一つの目処になります。

ただし、複数箇所のコンディション不良が続いているため、代打から始める可能性もあります。

阪神から見た警戒点

ヤクルトは、順位や防御率だけで判断すると危険です。

神宮では一発と走塁で試合の流れを一気に変えます。

阪神投手陣は、サンタナの前に四球で走者を出さないことが重要です。

横浜DeNAベイスターズ|リーグ最多得点を勝利へ変えられるか

前半戦の振り返り

DeNAは39勝50敗3分で4位。

チーム打率.249、360得点はリーグトップです。

本塁打70、出塁率.314、長打率.365も高水準。

攻撃力だけを見れば、首位争いをしていても不思議ではありません。

しかし、チーム防御率は3.46。失点348は得点360へ迫っています。

交流戦でも5勝13敗と大きく負け越し、強力打線を勝ち星へつなげられませんでした。

後半戦の課題

DeNAの課題は、打線ではなく投手陣です。

特に救援陣は、リードした状態で終盤へ入っても安心できる形を作り切れていません。

山﨑康晃は23試合で14セーブを挙げていますが、防御率6.10。レイノルズは防御率1.35と好成績を残しているものの、一人だけで終盤を担うことはできません。

先発が6回まで投げ、7~9回の担当を明確にできれば、DeNAは一気に勝率を上げる可能性があります。

投手キーマン|東克樹

東は16試合で7勝5敗、防御率2.65。102回を投げています。

DeNAの先発陣で最も安定した投手です。

東が勝つだけでは足りません。

東の登板日に救援陣を休ませ、次の試合へ良い状態でつなげることも求められます。

後半戦もローテーションを守り、7回前後まで投げられれば、DeNA浮上の土台になります。

野手キーマン|度会隆輝

度会は81試合で打率.283、6本塁打、26打点。

リーグ上位の打率を残し、上位打線で得点機を作っています。

DeNAは中軸に長打力のある打者がそろっているため、度会が出塁すれば一気に複数得点が生まれます。

後半戦は安打数だけでなく、四球を含めた出塁率を高められるかがポイントです。

主な故障者と復帰見込み

大貫晋一

大貫は昨年10月に右肩のクリーニング手術を受け、2026年6月にファームで実戦復帰しました。

6月上旬は1回、その後2回、3回と段階的に投球回を増やしています。

一軍公式戦の登板成績にはまだ名前がなく、復帰へ向けた調整段階です。

後半戦序盤にファームで5回前後まで投げられれば、8月中の一軍先発が一つの目安になります。

ただし、肩の手術後だけに、チーム順位を理由に調整を前倒しするべきではありません。

阪神から見た警戒点

DeNA打線は、一度つながると止まりません。

度会ら上位打線を出塁させ、長打のある中軸へ回す展開を避けたいところです。

一方、投手陣には崩れる時間帯があります。

阪神としては、東など先発を早めに降ろし、救援陣との勝負へ持ち込みたい相手です。

広島東洋カープ|打線の援護不足を解消できるか

前半戦の振り返り

広島は35勝50敗4分の5位。

チーム防御率3.23はリーグ3位ですが、打率.224、262得点、出塁率.286はリーグ最下位です。

投手陣が3失点前後に抑えても、打線が1点や2点では勝ち切れません。

一方、失策や四死球で自ら苦しくなる試合もあり、単純に「投手は良く、打者だけが悪い」とも言い切れません。

前半戦最終戦ではヤクルトに4―3で勝利。ファビアンの本塁打などで接戦を制した形を、後半戦に増やしたいところです。

後半戦の課題

広島に必要なのは、先制点と中盤の追加点です。

犠打や盗塁で走者を進めても、最後の一本が出なければ得点にはなりません。

チームの四球数と長打率が低く、相手投手へプレッシャーをかけ続けられていないことが課題です。

若手を起用しながらも、中軸をある程度固定する必要があります。

投手キーマン|森下暢仁

森下は14試合で5勝6敗、防御率4.52。

実績を考えれば、前半戦は本人も納得できない数字でしょう。

77回2/3で31四球、11本塁打を許しています。

広島が後半戦に浮上するには、森下が「5勝の投手」ではなく、カード初戦を任せられるエースへ戻る必要があります。

森下が7回まで試合を作れば、救援陣の負担も軽くなります。

野手キーマン|坂倉将吾

坂倉は81試合で打率.251、10本塁打、45打点。

チームの中では安定した打撃成績を残しています。

捕手として出場しながら中軸を担う負担は大きいですが、広島打線には坂倉以外にも走者を返せる打者が必要です。

坂倉がさらに打つことに加え、その前後の打者が出塁できるかが重要になります。

主な故障者と復帰見込み

テイラー・ハーン

ハーンは7月25日に右外腹斜筋損傷で登録を抹消されました。

救援陣の左腕として重要な投手だけに、広島には痛い離脱です。

球団から復帰時期は発表されていません。

体幹の回旋動作は投球に深く関わるため、痛みが落ち着いただけでなく、全力投球と連投への対応が必要です。

後半戦開幕直後ではなく、8月以降の復帰を一つの見方としますが、具体的な時期は今後の球団発表を待つ必要があります。

阪神から見た警戒点

広島は打線が低調でも、投手戦へ持ち込む力があります。

阪神が先制点を取れず、終盤まで同点で進むと厄介です。

特にマツダスタジアムでは、走塁や守備を絡めた流れを作らせないことが重要になります。

中日ドラゴンズ|長打力を得点と勝利へ変えられるか

前半戦の振り返り

中日は38勝55敗1分で6位。

チーム本塁打73本はリーグ最多です。

長年の課題だった長打力は、名古屋ドームにホームランテラスができ明らかに改善しています。

一方、打率.227、出塁率.303、310得点。

本塁打が多くても、その前に走者がいなければ1点で終わります。

また、7月25日時点のビジター成績は13勝30敗1分。ホームとビジターの差が大きく、遠征先で勝ち切れなかったことが順位へ影響しました。

前半戦最終戦ではDeNAに5―1で勝利。金丸夢斗と救援陣がつなぎ、打線も本塁打を含む5得点を奪っています。

後半戦の課題

中日の課題は、出塁とビジターでの得点力です。

本塁打を増やす方向性は間違っていません。

必要なのは、一発の前に走者を置くこと。

四球や単打で走者をため、2ラン、3ランにできれば得点効率は大きく変わります。

先発投手が試合を作れているだけに、打線が早い回に援護できれば勝率は上がるでしょう。

投手キーマン|大野雄大

大野は14試合で7勝4敗、防御率1.82。

94回を投げ、前半戦の中日投手陣を支えました。

ベテラン左腕がここまで安定しているのは、中日にとって非常に大きい。

後半戦は大野自身の成績に加え、金丸夢斗ら若い投手へ良い流れを作れるかも重要です。

大野がカード初戦を取れば、チーム全体が落ち着いて戦えます。

野手キーマン|石川昂弥

石川は前半戦、交流戦で打率.281、4本塁打を記録するなど、長打力を見せました。

シーズンでは29打点を記録しています。

中日打線が本当に強くなるには、外国人打者だけでなく、日本人の中軸が必要です。

石川が下位打線ではなく、3番や4番を任せられる存在へ成長すれば、打線の将来像が見えてきます。

主な故障者と復帰見込み

田中幹也

田中は7月21日のヤクルト戦でダイビングキャッチを試みた際に左肩を強打し、脱臼したことが明らかになりました。

22日に登録を抹消。23日には肩を固定した状態で体を動かしています。

復帰時期は発表されていません。

打撃だけでなく、送球、走塁、ヘッドスライディングなど肩へ負担のかかる動作を確認する必要があります。

本人は早期復帰へ意欲を示していますが、後半戦序盤の即復帰ではなく、8月以降を一つの目安として慎重に見たいところです。

阪神から見た警戒点

中日は本塁打が増えています。

バンテリンドームはホームランテラスができ、甘い球は厳禁です。

特に大野ら好投手が先発する日は、一発だけで試合を決められる可能性があります。

阪神としては、下位打線への四球を避け、中軸の前に走者を出さないことが重要です。

6球団の後半戦キーマン一覧

球団投手キーマン野手キーマン注目点
阪神工藤泰成・木下里都近本光司若手救援が最後まで安定し、近本が打線を動かせるか
巨人戸郷翔征ダルベック戸郷の復帰と中軸の長打力
ヤクルト山野太一サンタナエースの投球回と中軸の出塁・長打
DeNA東克樹度会隆輝投手陣の柱と上位打線の出塁
広島森下暢仁坂倉将吾エースの復調と得点力の中心
中日大野雄大石川昂弥ベテラン左腕の安定と日本人中軸の成長

主な故障者と復帰時期の見立て

球団選手公表されている状況復帰時期の見立て
阪神石井大智左アキレス腱断裂後、打者相手の投球段階ファーム登板を経て順調なら9月が一つの目安
阪神前川右京右肩甲骨骨折、走塁・守備練習を再開早ければ8月上旬
巨人戸郷翔征左太もも裏肉離れ、リハビリ中8月以降を予想
巨人吉川尚輝左太もも裏肉離れ8月以降。正式発表待ち
巨人大勢右肘の張り時期未定。慎重な復帰が必要
ヤクルト山田哲人ファームで実戦復帰段階順調なら8月が候補
DeNA大貫晋一右肩手術後、ファームで段階的に登板8月中の一軍復帰が候補
広島ハーン右外腹斜筋損傷8月以降。正式発表待ち
中日田中幹也左肩脱臼、固定しながら調整8月以降を予想

※復帰時期は公式発表ではなく、公表された経過からの見立てを含みます。

トラ技師が予想する2026年セ・リーグ最終順位

予想順位球団予想理由
1位阪神投打のバランスと先発・救援の選択肢が最も多い
2位巨人投手力はリーグ最高だが、得点力と故障者の多さが不安
3位DeNA強力打線と東を軸に、投手陣が整えば浮上できる
4位ヤクルト山野を軸に粘るが、投手層の不安が残る
5位中日長打力は魅力。ビジター成績を改善できれば上昇可能
6位広島投手力はあるが、得点力不足の改善に時間がかかる

1位予想|阪神タイガース

阪神と巨人の戦力差は大きくありません。

むしろ、巨人のリーグトップ防御率と強力な救援陣は非常に怖い存在です。

それでも阪神を1位に予想する理由は、投打の総合力と代替選手の多さです。

先発には髙橋、村上、才木。後ろには大竹、伊藤、伊原、下村、西、今朝丸が控えています。

救援にはドリス、岩崎に加え、工藤、木下。さらに石井の復帰も期待できます。

野手も近本、中野、森下、佐藤輝、大山を中心に、立石、髙寺、小幡、元山らが競争しています。

巨人に負けないためには、スター選手が打つだけでは足りません。

工藤と木下が最後まで抑え、立石や小幡ら若手が一軍の戦力になる。

その「一人分ではなく、半人前を何人も足して勝つ力」が、最後に阪神を押し上げると予想します。

2位予想|読売ジャイアンツ

巨人は、最後まで阪神と優勝を争うでしょう。

防御率2.91の投手陣は簡単には崩れません。

一方、戸郷、大勢、吉川ら主力の離脱と、出塁率.292の打線が不安材料です。

故障者が早期に戻り、ダルベックら中軸が好調なら、巨人が優勝してもまったく不思議ではありません。

3位予想|横浜DeNAベイスターズ

DeNAは前半戦の順位以上に力があります。

打率と得点はリーグトップ。

投手陣が平均的な数字まで戻るだけでも、借金を減らせる可能性があります。

東を中心に先発陣が整い、終盤の継投を固定できれば、ヤクルトを逆転して3位へ上がると予想します。

4位予想|東京ヤクルトスワローズ

ヤクルトは3位で前半戦を終えましたが、チーム防御率3.54は不安です。

山野が好投しても、他の先発が早く降板すれば救援陣に負担がかかります。

山田が復帰し、打線が投手陣を援護できればAクラスを維持できますが、最終的にはDeNAの得点力が上回ると見ました。

5位予想|中日ドラゴンズ

中日はリーグ最多本塁打という明確な上がり目があります。

大野、金丸ら投手陣にも魅力があります。

あとは本塁打の前に走者を置き、ビジターで勝つこと。

広島より攻撃面の上積みを期待できるため、5位と予想します。

6位予想|広島東洋カープ

広島は防御率3.23と、投手陣が大きく崩れているわけではありません。

しかし、打率.224、262得点、出塁率.286という攻撃成績は厳しい数字です。

森下の復調や坂倉の活躍だけでなく、複数の若手打者が同時に伸びる必要があります。

後半戦だけで得点構造を大きく変える難しさを考え、6位と予想しました。

後半戦のセ・リーグを左右する3つのポイント

阪神と巨人の直接対決

首位争いは実質ゼロ差です。

残りの直接対決でどちらかが大きく勝ち越せば、そのまま優勝へ近づきます。

特に9月は、ローテーションを組み替えてでもエースを投入する可能性があります。

故障者がどの状態で戻るか

名前の大きな選手が復帰すれば、すぐに戦力が元通りになるとは限りません。

戸郷、吉川、山田、大貫、石井らは、実戦へ戻った後に試合勘や連戦への対応を取り戻す必要があります。

後半戦は「誰が戻るか」だけでなく、「戻った選手がどの程度動けるか」が重要です。

3位以下で大型連勝する球団が現れるか

ヤクルトとDeNAの差は、逆転できないほどではありません。

中日や広島も、投手陣と打線が同時にかみ合えば連勝できます。

阪神と巨人が互いに潰し合う中、3位以下の球団が勝率を上げれば、優勝争いにも影響を与えます。

まとめ|阪神と巨人の優勝争い、3位以下もまだ終わっていない

2026年前半戦のセ・リーグは、阪神と巨人が勝率.556で並んで終了しました。

阪神は投打の総合力。

巨人はリーグトップの投手力。

両チームの強みは異なりますが、戦力差はほとんどありません。

阪神が優勝するためには、髙橋、村上、才木や森下、佐藤輝、大山といった主力が活躍するだけでは足りないでしょう。

工藤と木下が最後までブルペンを支える。

近本が1番として打線を動かす。

立石、髙寺、小幡らが新しい力になる。

そして石井が焦らず復帰ロードを進む。

こうした「主役以外の上積み」が必要です。

巨人には戸郷や吉川の復帰という上がり目があります。

DeNAにはリーグトップの得点力。ヤクルトには山野と機動力。中日には本塁打と大野。広島にも投手力と坂倉がいます。

阪神ファンとしては、もちろん優勝を信じたい。

ただ、巨人だけを見ていればいいわけではありません。

DeNAの強力打線に打ち込まれる試合もある。ヤクルトに神宮で走り回られることもある。大野や森下との投手戦も待っています。

6球団の強みと課題を知れば、後半戦の一試合、一打席がさらに面白くなります。

同率首位から始まる2026年後半戦。

最後に笑うのは、阪神だ!

そう信じながら、残りのシーズンを追いかけたいと思います。

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この記事を書いた人

長崎在住、現役放射線技師。
地上波放送がないこの地で、自宅を「甲子園」にするために視聴環境を極めました。職業柄、画質の粗さと選手の怪我が許せないタイプ。「快適な観戦環境」と「マニアックな医学的視点」で、虎党の自宅ライフをサポートします。

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