阪神・前川右京が死球で右肩甲骨骨折|復帰時期と広島戦で続く死球問題を考察

また広島戦で、阪神の選手が死球によって骨折離脱することになりました。

2026年7月17日の広島戦。前川右京が1試合で2度の死球を受け、そのうち7回に受けた約153キロの直球が右肩付近を直撃。翌18日、球団から「右肩甲骨骨折」と発表されました。

前川は6月6日の一軍再昇格後に調子を上げ、12試合連続でレフトのスタメンに名を連ねていました。

ようやくレフトのレギュラーを掴みかけていた、本当に大事なタイミングです。

しかも、2026年4月には近本光司も広島・髙太一から死球を受け、左手首を骨折しています。

近本に続いて、今度は前川。

阪神ファンとしては、正直「また広島戦か」「さすがに多すぎないか」と思わずにはいられません。

ただし、ファンとしての怒りと、確認できる事実は分けて考える必要があります。

この記事では、前川が死球を受けた状況、今季の成績、放射線技師の視点から見た肩甲骨骨折の検査と復帰時期、セ・リーグ各球団の被死球・与死球データ、今後のレフト争いまで整理します。

※この記事は2026年7月19日時点の公表情報と、一般的な医学情報をもとにした考察です。前川選手の骨折の程度、治療方針、復帰時期を医学的に診断・断定するものではありません。

目次

前川右京が7月17日の広島戦で2度の死球

前川が負傷したのは、7月17日にマツダスタジアムで行われた広島戦です。

この日、前川は1試合で2度の死球を受けました。

最初は4回。広島先発・アドゥワ誠が投じた144キロの直球が前川に当たりました。

そして7回1死二、三塁で迎えた打席。

広島・島内颯太郎が投じた約153キロの直球が、前川の右肩から背中付近を直撃しました。

前川はその場にしゃがみ込み、しばらく動くことができませんでした。その後、代走として髙寺望夢が送られ、途中交代となっています。

この試合では大山悠輔も死球を受けており、阪神は1試合で計3個の死球を受けました。

翌18日、阪神は前川が広島市内の病院で診察を受け、「右肩甲骨骨折」と診断されたと発表。前川は出場選手登録を抹消され、今後はSGLでリハビリを開始することになりました。

全治期間や手術の有無、肩甲骨のどの部分を骨折したのかについては、現時点では詳しく発表されていません。

したがって、「軽い骨折だからすぐ戻れる」「今季中の復帰は無理」と、今の段階で断定することはできません。

前川右京はレフトのレギュラーを掴みかけていた

今回の離脱が痛いのは、前川が再昇格後に状態を上げ、レフトのレギュラーを掴みかけていたからです。

前川右京の2026年成績

2026年7月17日終了時点の成績は以下の通りです。

項目成績
試合40
打席117
打数102
安打23
二塁打5
本塁打5
打点15
四球11
死球4
打率.225
出塁率.325
長打率.422

シーズン通算の打率は.225です。

この数字だけを見ると、「そこまで好調だったのか?」と感じるかもしれません。

しかし、前川は6月6日に再昇格して以降、明らかに存在感を増していました。

再昇格後は22試合に出場し、13安打、4本塁打、8打点。7月3日の広島戦からは3試合連続本塁打も記録しています。

さらに負傷するまで12試合連続でレフトのスタメンに起用されていました。

藤川監督が前川を継続してスタメンで使っていたことからも、レフトのレギュラー候補として評価を高めていたことが分かります。

昨季1本塁打から今季5本塁打へ

前川の成長で特に注目したいのが、長打力です。

2025年は195打数で1本塁打でしたが、2026年は102打数ですでに5本塁打を記録しています。

打数は昨季の約半分ですが、本塁打数は5倍です。

前川はもともと、バットに当てる技術と力強いスイングを持っている打者でした。

しかし一軍では、強く振ることと確実に捉えることを両立できず、長打がなかなか増えない時期もありました。

今季は少ない打数でも本塁打を打てるようになり、単打だけではなく、試合を動かす長打を期待できる打者へと変わり始めていました。

森下翔太、佐藤輝明、大山悠輔の後ろに、前川が6番打者として定着する。

そんな打線が見え始めていただけに、今回の離脱は本当に悔しいです。

トラ技師の視点|肩甲骨骨折とはどんな怪我か

ここからは、放射線技師としての知識をもとに、一般的な肩甲骨骨折について解説します。

肩甲骨は腕を動かすための「土台」

肩甲骨は、背中の上部にある平たい三角形の骨です。

一般的には「肩の後ろにある羽のような骨」と表現されます。

肩甲骨は単独で動くのではなく、鎖骨や上腕骨、胸郭、肩周囲の筋肉と連動しながら動いています。

腕を上げる。
バットを振る。
ボールを投げる。
捕球のために腕を伸ばす。

こうした動作では、肩関節だけでなく、肩甲骨が胸郭の上を滑るように動くことが重要です。

野球選手にとって肩甲骨は、単に腕がつながっている骨ではありません。

体幹で生み出した力を腕やバットへ伝えるための「中継地点」であり、上半身の動きの土台です。

前川の右肩甲骨は左打者のスイングにも重要

前川は左打者です。

左打者のスイングでは、右肩や右の肩甲骨は投手側に近い「前側の肩」として使われます。

インパクトへ向かう過程では、右肩甲骨が胸郭に沿って動き、右腕がバットを押し込む動作に関わります。

骨が癒合したとしても、

  • バットを強く振った時に痛みがないか
  • 右肩を内側へ入れられるか
  • インパクト後に腕を振り切れるか
  • 捕球や送球ができるか
  • スライディングや接触への恐怖がないか

まで確認しなければ、一軍の試合には戻れません。

「骨がくっついた日」と「プロ野球の試合に出られる日」は同じではないということです。

肩甲骨骨折の検査ではレントゲンとCTが中心

肩甲骨骨折の画像検査では、レントゲンとCTが中心になります。

最初に行われることが多いレントゲン検査

レントゲンでは、

  • 骨折線があるか
  • 骨が大きくずれていないか
  • 肩関節周辺に異常がないか
  • 鎖骨や肋骨にも骨折がないか

などを確認します。

ただし、肩甲骨は背中側にあり、前方には肋骨や肺があります。

レントゲンでは複数の骨や臓器が重なって写るため、骨折の位置や形によっては分かりにくいことがあります。

CTで骨折の位置とずれを詳しく確認する

CTは、体を輪切りにした画像や立体画像を作れる検査です。

肩甲骨骨折では、

  • 骨折線の正確な位置
  • 骨片のずれ
  • 肩関節の受け皿である関節窩への影響
  • 肩峰や烏口突起の骨折
  • 手術が必要になり得る形か

などを詳しく評価できます。

肩甲骨は形が複雑なため、骨折の全体像を確認するうえでCTの情報は非常に重要です。

MRIは骨折評価の第一選択ではない

MRIでも骨の内部の変化を確認できますが、肩甲骨骨折の形やずれを評価する目的では、一般的にレントゲンやCTが中心です。

MRIは、

  • 筋肉
  • 靱帯
  • 関節唇
  • 骨挫傷
  • レントゲンで分かりにくい微細な損傷

など、骨の周囲にある軟部組織を詳しく調べたい場合に役立ちます。

MRI検査では何が分かる?野球選手の怪我と画像診断をトラ技師がやさしく解説

肩甲骨骨折の場所によって重症度は変わる

一口に肩甲骨骨折といっても、骨折する場所は一つではありません。

肩甲骨には主に、

  • 肩甲骨体部
  • 肩甲骨頸部
  • 関節窩
  • 肩峰
  • 烏口突起

などの部分があります。

肩甲骨の中央に近い体部の骨折と、肩関節の受け皿となる関節窩の骨折では、肩の動きへの影響や治療方針が異なります。

また、骨折した骨がほとんどずれていないのか、大きくずれているのかによっても変わります。

一般的には、肩甲骨骨折の多くは手術を行わず、腕をつるす装具などを使いながら治療されます。

一方で、関節面まで骨折が及んでいる場合、大きなずれがある場合、肩関節の安定性に影響する場合などには、手術が検討されることもあります。

前川の骨折位置やずれは発表されていないため、どのタイプに当てはまるかは分かりません。

「肩甲骨骨折」という病名だけで、重症度や復帰時期を決めつけないことが重要です。

前川右京の復帰時期はいつになる?

現時点では、球団から具体的な全治期間は発表されていません。

ここでは一般的な肩甲骨骨折の経過から、幅を持たせて考えます。

骨が癒合するまで6~12週が一つの目安

一般的には、肩甲骨骨折が癒合するまで6~12週間程度が一つの目安とされています。

ただし、骨の癒合には個人差があります。

また、医療機関や資料によっては、骨折自体の回復に3~4か月程度を見込む説明もあります。

どちらが正しい、間違っているということではありません。

骨折の場所、ずれ、患者の年齢、必要とする運動レベルによって、回復期間の考え方が変わるからです。

日常生活へ戻ることと、150キロのボールを打ち返すプロ野球へ戻ることでは、求められる回復レベルがまったく違います。

復帰までに必要となる段階

前川が一軍復帰するまでには、一般的に次のような段階を踏むと考えられます。

  1. 安静時や日常生活での痛みが軽くなる
  2. 画像検査で骨癒合の進行を確認する
  3. 肩関節と肩甲骨の可動域を戻す
  4. 肩甲骨周囲や体幹の筋力を戻す
  5. 軽いキャッチボールを始める
  6. ティー打撃を始める
  7. フリー打撃で強度を上げる
  8. 外野守備と送球を行う
  9. 二軍の実戦に出場する
  10. 一軍へ復帰する

打撃ができても、外野からの送球ができなければレフトを守れません。

反対に守備ができても、スイングで右肩甲骨周辺に痛みが出れば打席には立てません。

前川の場合、打撃と守備の両方を確認する必要がありますが、まずは打撃の状態を上げて左の代打枠からが復帰の最短経路かと思います。

トラ技師の復帰時期予想

骨折位置の詳細が分からない現時点では、復帰時期を断定できません。

そのうえで、一般的な回復期間から考えると、以下のようなシナリオが考えられます。

シナリオ復帰時期のイメージ条件
最短8月下旬~9月前半に練習強度を上げ、実戦復帰骨のずれが少なく、痛みや可動域の回復が順調
現実的9月後半~10月のポストシーズンに実戦・一軍復帰骨癒合後に打撃・送球を段階的に確認
慎重今季中の一軍復帰を見送る可能性関節面への影響、強い痛み、可動域制限、手術などがある場合

個人的には、最短復帰を前提に考えるより、9月後半から10月を中心に見ておく方が現実的だと思います。

優勝争いの時期だけに、早く戻ってきてほしい気持ちはあります。

しかし、無理に復帰してスイングや送球に影響が残れば、翌年以降にも響きます。

前川はまだ23歳です。

目の前の数試合より、今後何年も阪神打線を支えることの方が大切です。

野球選手の骨折はどれくらいで復帰?部位別の目安と復帰後の影響をトラ技師が解説

広島との遺恨?近本に続く骨折に阪神ファンの怒り

今回の死球を受けて、「広島との遺恨」「阪神と広島は一触即発」といった言葉も目立つようになりました。

阪神ファンが怒る背景には、今季すでに近本が広島戦の死球で骨折していることがあります。

近本光司も広島・髙太一の死球で骨折

2026年4月26日の広島戦。

近本は8回、広島・髙太一が投じた151キロの直球を左手首付近に受けました。

試合後に左手首骨折が判明し、翌27日に登録抹消。

阪神の不動の1番打者が、約2か月半にわたって戦列を離れる大きな離脱となりました。

そして近本が7月11日にようやく一軍へ戻ってきた直後、今度は前川が広島戦の死球で骨折しました。

阪神ファンが「またか」と感じるのは当然です。

【阪神】近本光司「左手首骨折」の衝撃…トラ技師が徹底解説!藤川監督の怒りと、復帰へ向けた“骨の修復”プロセス

藤川監督は昨季開幕前から広島戦の死球に言及

藤川監督は2025年シーズンの開幕前、セ・リーグ監督が集まったテレビ番組の座談会で、警戒する相手として広島を挙げたと報じられています。

その理由の一つが、2024年の広島戦で阪神が15個の死球を受けていたことでした。

さらに2025年4月には、坂本誠志郎が広島・岡本駿から頭部死球を受け、藤川監督がベンチを飛び出す場面もありました。

つまり、藤川監督にとって広島戦の死球問題は、今回突然始まった話ではありません。

過去から積み重なってきた背景があります。

セ・リーグ球団別の被死球・与死球データ

感情だけで広島を「死球が最も多い球団」と決めつけるのは正確ではありません。

2026年7月18日終了時点の、セ・リーグ各球団の被死球・与死球は以下の通りです。

球団試合被死球1試合平均与死球1試合平均被死球-与死球
阪神84400.48230.27+17
DeNA85400.47320.38+8
中日87300.34270.31+3
ヤクルト85280.33360.42-8
巨人85270.32380.45-11
広島82270.33310.38-4

NPB公式のデータでは、阪神とDeNAの被死球40がリーグ最多です。

一方、阪神投手陣の与死球23はリーグ最少。

阪神は「相手に最も当てていない球団」でありながら、「最も多く当てられている球団」の一つという状況です。

これは藤川監督が不満を示すのも理解できます。

広島の与死球は多いがリーグ最多ではない

広島の与死球は31。

少ない数字ではありませんが、リーグ最多ではありません。

与死球が最も多いのは巨人の38。次いでヤクルト36、DeNA32、広島31です。

したがって、

広島はセ・リーグで圧倒的に死球が多い

と断定するのは正確ではありません。

一方で、今季の阪神では近本と前川が広島投手からの死球で骨折しています。

件数だけではなく、死球によって主力選手が長期離脱する結果が続いているため、阪神ファンの印象が強くなっているのです。

データだけで故意性は判断できない

被死球や与死球のデータから分かるのは、ボールが打者に当たった回数です。

そこから、

  • 故意だった
  • 報復だった
  • 相手球団が意図的に狙っている

と判断することはできません。

今回、前川に死球を与えた島内も、意図的に肩甲骨付近を狙ったわけではないでしょう。

広島・新井貴浩監督は翌日の試合前に藤川監督へ謝罪したと報じられ、両監督は通常通り握手を交わしています。

藤川監督も翌18日の試合後には、翌日も普通に試合をするという趣旨のコメントを残しました。

球団同士が正式に「遺恨関係」になったわけではありません。

問題は報復ではなく、内角へ投げ切る技術

野球では、内角球が必要です。

打者が外角だけを待てる状況になれば、投手は圧倒的に不利になります。

特に前川のような踏み込んで強く振る打者や、佐藤輝明、森下のような長打者を抑えるには、胸元を意識させる投球は欠かせません。

したがって、「危険だから内角には投げるな」という話ではありません。

重要なのは、内角へ投げる技術を持ったうえで、危険な高さや体の中心へ抜ける球を減らすことです。

藤川監督も17日の試合後、相手投手に対して「技術の引き上げをしてもらいたい」という趣旨の発言をしています。

打者の手元を攻めることと、制御できない剛速球を体へ当てることは同じではありません。

プロ野球選手同士だからこそ、高いレベルの制球技術が求められます。

そして、絶対に避けなければならないのが報復死球です。

報復をしても前川の骨折は治りません。

新たな怪我人を生み、試合の魅力を損なうだけです。

怒りを相手選手への誹謗中傷に向けるのではなく、選手が安全に内角勝負をできる技術と環境を求めるべきだと思います。

前川離脱で阪神のレフト争いはどうなる?

前川が離脱したことで、阪神のレフトは再び競争状態に戻りました。

現時点では、次のような序列になると私は予想します。

評価選手
本命立石正広
対抗髙寺望夢
福島圭音、岡城快生
大穴デルミス・ガルシア
その他井坪陽生、島田海吏、豊田寛、小野寺暖ら

本命・立石正広|昇格即「6番・レフト」で答えは出ている

本命はドラフト1位ルーキーの立石正広です。

前川が登録抹消された7月18日、立石が入れ替わる形で一軍へ昇格。

その日の広島戦で、いきなり「6番・レフト」でスタメン起用されました。

さらに第1打席で中前打を放っています。

藤川監督が前川離脱後、最初にレフトへ入れたのが立石だった。

この起用を見ても、現時点の本命は立石と考えるのが自然です。

立石は23試合で打率.205、2本塁打、9打点。

一軍では三振が増え、6月17日に一度登録を抹消されました。しかし二軍降格後は60打数11安打、2本塁打を記録し、再昇格の機会を待っていました。

立石の魅力は、右打者の長打力です。

森下、佐藤、大山に立石が続けば、相手投手にとって息を抜けない打線になります。

一方で、一軍では88打数25三振と確実性に課題を残しています。

前川の離脱でチャンスは巡ってきました。

ここで立石がレフトを掴めるかどうかは、長打だけでなく、追い込まれてからの対応と出塁率をどこまで上げられるかにかかっています。

対抗・髙寺望夢|打撃・走塁・守備のバランスが魅力

対抗は髙寺望夢です。

2026年は74試合に出場し、打率.230、出塁率.325、2本塁打、17打点、9盗塁。

突出した長打力はありませんが、打席で粘り、塁に出て、走れる選手です。

髙寺は内野手登録ですが、外野で起用できる柔軟性もあります。

レフトに髙寺を入れれば、打線に左打者を残しながら、機動力と出塁能力を加えられます。

ただし7/18、二塁手としての起用が見られました。

中野拓夢の状態や内野の組み合わせによっては、髙寺を二塁で起用する日もあるでしょう。

遊撃手の状態次第では髙寺の遊撃手も可能性あると見ています。

むしろ、トラ技師としては髙寺の遊撃手スタメンを推しています!

現実的には、内野とレフトを行き来しながら出場機会を増やす可能性が高そうです。

穴・福島圭音|守備と足で前川とは違う価値を出す

福島圭音も有力候補です。

2026年は48試合に出場し、打率.243、5盗塁。

前川や立石のような長打型ではありませんが、福島には走力と外野守備があります。

前川の代わりに同じ打撃を求めるのではなく、

  • 守備範囲を広げる
  • 塁に出て揺さぶる
  • 近本とともに足でプレッシャーをかける
  • 終盤まで守備力を落とさない

という違う形でチームに貢献できます。

投手力を中心に接戦を勝つ試合では、福島の守備と足が生きる可能性があります。

穴・岡城快生|強肩と走力を一軍で出せるか

もう一人の穴候補が岡城快生です。

一軍では14試合、打率.161と結果を残し切れていません。

一方、ファームでは37試合で打率.264、12盗塁。

走力があり、外野守備と強肩にも期待できる右打者です。

7月13日に登録を抹消されたばかりですが、ファームで打撃の状態を上げれば、再昇格のチャンスは十分にあります。

立石が右打者として結果を残せなかった場合や、守備力を優先したい試合では、岡城が選択肢に入ってくるでしょう。

大穴・デルミス・ガルシア|独立リーグ18本塁打の長距離砲

大穴は、阪神が獲得を調査していると報じられたデルミス・ガルシアです。

ガルシアは四国アイランドリーグplusの高知ファイティングドッグスに所属する右の長距離砲。

リーグ公式データでは、40試合で打率.301、18本塁打、43打点を記録しています。

本塁打18本はリーグトップです。

過去にはヤンキース傘下でプレーし、2022年にはアスレチックスでメジャー39試合に出場。マイナーでも長打力を発揮してきました。

一方で、三振が多く、確実性には課題があると評価されてきた打者です。

阪神と大筋合意したという報道はありますが、2026年7月19日時点で球団からの正式な入団発表は確認できていません。

仮に入団が決まっても、

  • 選手登録
  • 一軍枠の調整
  • NPB投手への適応
  • 外野守備の確認
  • チームサインの理解

などが必要です。

すぐにレフトのスタメンへ入るとは限りません。

ただし、独立リーグで18本塁打を放った長打力は魅力です。

優勝争いの終盤に、代打やレフトの一発要員として加われば、打線の雰囲気を変える可能性があります。

正式加入が決まれば、一気に注目度が上がる存在です。

その他の候補|井坪・島田・豊田・小野寺ら

井坪陽生も忘れてはいけません。

ファームでは50試合で打率.298。三振も少なく、右打者としてコンタクト能力を示しています。

一軍経験はまだ少ないものの、二軍で結果を残している若手を試すなら、井坪は有力候補です。

島田海吏は守備と走塁の計算が立ちます。

レフトのレギュラーというより、試合終盤の守備固めや代走から出場機会を増やす形が現実的でしょう。

豊田寛と小野寺暖は、ともに右打者で一軍経験があります。

左投手が先発する試合や、代打を含めた短期的な起用では候補に入ります。

特定の一人に固定するのではなく、

  • 右投手には髙寺や福島
  • 左投手には立石、岡城、井坪、豊田、小野寺
  • 守備を固める時は島田
  • 長打が必要なら立石や将来的なガルシア

と、相手投手や試合展開によって使い分ける可能性もあります。

前川の離脱は痛い。でもレフト争いは止めてはいけない

前川の離脱は間違いなく痛いです。

再昇格後に4本塁打を放ち、レフトの定位置を掴みかけていました。

本人にとっても、チームにとっても、最も離脱したくないタイミングだったでしょう。

しかし、阪神のシーズンは続きます。

立石、髙寺、福島、岡城、井坪、島田、豊田、小野寺。

巡ってきたチャンスを遠慮する必要はありません。

前川の場所を一時的に守るのではなく、前川が戻ってきた時に簡単にはスタメンを返さない。

そのくらいの活躍をしてほしいです。

競争が激しくなれば、前川も復帰後にさらに強くなれるはずです。

まとめ|前川の復帰を待ちながら、死球問題は冷静に考えたい

前川右京は7月17日の広島戦で1試合2度の死球を受け、右肩甲骨を骨折しました。

6月6日の再昇格後は22試合で4本塁打。12試合連続でレフトのスタメンに起用され、レギュラーを掴みかけていました。

肩甲骨は、スイングや送球で重要な役割を果たす骨です。

一般的な骨癒合には6~12週間ほどが一つの目安となりますが、プロ野球復帰には打撃、送球、可動域、筋力を段階的に確認する必要があります。

現時点では骨折位置や治療方針が分からないため、復帰時期を断定することはできません。

一方、セ・リーグのデータを見ると、広島の与死球は31でリーグ最多ではありません。

しかし阪神はリーグ最多タイの40死球を受け、与死球はリーグ最少の23。

さらに近本と前川が、同じシーズンに広島投手からの死球で骨折しています。

阪神ファンが怒りや不安を感じるのは当然です。

それでも、故意と決めつけたり、相手選手への誹謗中傷や報復を求めたりしてはいけません。

必要なのは、打者の内角を攻めながらも危険な死球を減らす、プロとしての制球技術です。

近本に続いて、今度は前川。

本当に悔しい離脱です。

それでも、前川はまだ23歳。焦って戻る必要はありません。

今は骨をしっかり治し、思い切りバットを振り、レフトから力強いボールを返せる状態で戻ってきてほしい。

そして立石、髙寺、福島、岡城らには、前川が戻ってきても簡単には譲れないほど暴れてほしいです。

前川右京が再び甲子園で豪快なスイングを見せる日まで、焦らず、でも熱く待ちましょう。

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この記事を書いた人

長崎在住、現役放射線技師。
地上波放送がないこの地で、自宅を「甲子園」にするために視聴環境を極めました。職業柄、画質の粗さと選手の怪我が許せないタイプ。「快適な観戦環境」と「マニアックな医学的視点」で、虎党の自宅ライフをサポートします。

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