阪神5-1巨人。
首位攻防戦の第2戦も阪神が快勝し、東京ドームで連勝を飾りました。
主役はもちろん、先制タイムリーに2本塁打、そして通算150号本塁打を達成した佐藤輝明。
ただ、今日の試合で見逃したくないのはホームランだけではありません。
初回、森下翔太の走塁によって佐藤が生き残り、その直後に大山悠輔の犠牲フライで2点目を奪った場面。
そして髙橋遥人を6回で降ろし、木下里都、及川雅貴、工藤泰成へつないだ継投。
今日も「記録だけでは見えにくいポイント」を中心に振り返ります。
30秒でわかる今日のカルテ
| 項目 | 今日の診断 |
|---|---|
| 🐯 試合結果 | 巨人1-5阪神 |
| 🟢 GOOD | 佐藤3安打2発3打点、髙橋6回1失点 |
| 🔴 BAD | ダルベックに2試合連続被弾、大山は犠飛1打点も無安打 |
| 🩻 勝負の分岐点 | 初回、佐藤の先制打後の森下の走塁→大山犠飛 |
| 🐯 MVP | 佐藤輝明 |
阪神は11安打5得点。森下が28号、佐藤が25号・26号を放ち、髙橋は6回1失点で試合を作りました。
🩻 トラ技師POINT|今日の勝負を分けた3つのポイント
POINT① 「森下のおとり」が生んだ初回の2点目
今日、個人的に一番「阪神らしい」と感じたのが初回です。
1死から中野が四球、森下がセンター前ヒット。
1死一、二塁から佐藤が初球をレフトへ弾き返し、中野が生還して先制しました。
公式記録上はここで1死一、三塁です。
しかし映像で印象的だったのは、その後の走塁。
送球の中で佐藤がアウトになりかねない状況でしたが、三塁へ進んだ森下が本塁を狙う姿勢を見せ、守備側を揺さぶります。
森下がおとりになることで佐藤も残り、1死一、三塁を維持できた。
そして続く大山がレフトへ犠牲フライ。
2-0です。
もしここで佐藤がアウトになっていれば、2死三塁となり、大山の外野フライでは得点できません。
記録を見ると、
佐藤=タイムリー
大山=犠牲フライ
で終わる場面。
でも実際には、その間にあった森下の走塁が2点目を生み出した可能性がある。
こういう「打点も安打もつかないプレー」こそ、試合後カルテでは拾っていきたいポイントです。
POINT② ダルベック被弾の「直後」に飛び出した150号
髙橋は6回、2死からダルベックにバックスクリーン左へのソロ本塁打を浴びます。
4-0から4-1。
前日もダルベックに本塁打を許しているだけに、少し嫌な空気が漂う場面でした。
しかし、その空気を一瞬で消したのが佐藤です。
次の攻撃、7回表。
先頭打者として船迫の2球目を捉え、右中間スタンドへ。
失点した直後に5-1。
しかも、この一発が佐藤のプロ通算150号本塁打となりました。3回の25号が通算149号、7回の26号が節目の150号です。
ホームランそのものももちろん素晴らしい。
ただ、トラ技師的に評価したいのはタイミングです。
3点差になって「巨人が少し流れを取り戻せるか」という直後。
そこで先頭の4番が一振りで4点差に戻した。
相手に反撃の空気を作らせない、非常に価値のある150号だったと思います。
POINT③ 髙橋は6回90球で交代。木下好投、そして「休ませる」選択肢も
髙橋遥人は6回90球を投げ、
5安打1失点、6奪三振、1四球。
唯一の失点はダルベックのソロでした。
まだ90球。
7回も投げようと思えば投げられる球数です。
それでも藤川監督は6回で交代。
7回を任された木下は、岡田を見逃し三振、知念を二ゴロ、小濱を左飛。
わずか12球の三者凡退。
これが非常に大きかった。
髙橋は8月5日のDeNA戦では4回6失点(自責4)で敗戦投手となっていました。そこから中6日で今日の好投です。
だからこそ私は、ここから先のシーズンを考えれば、
一度ローテーションを飛ばし、積極的に休養を与えるのもあり
だと思っています。
もちろん今日の投球内容から状態が悪いという意味ではありません。
むしろ、優勝争いの本当に大事な時期に髙橋の力を最大限発揮してもらうための「戦略的休養」です。
6回90球で早めに切り上げた今日の継投も、結果的には非常に良い負荷管理になりました。
🟢 GOOD POINT|今日よかった3つ
① 髙橋遥人がきっちり修正
前回登板で崩れた後の巨人戦。
それでも髙橋は立ち上がりから大崩れせず、6回まで失点はソロ本塁打の1点だけ。
特に4回。
先頭・泉口に二塁打を許したあと、ダルベック、石塚を連続三振。笹原も二ゴロに抑えました。
ピンチで一段ギアを上げられるところは、さすがです。
② 佐藤輝明が「ホームランだけではない」大爆発
先制タイムリー。
3回に25号ソロ。
7回に通算150号となる26号ソロ。
3安打2本塁打3打点。
節目の150号も素晴らしいですが、個人的には初回に逆方向へ打った先制タイムリーもかなり好きです。
「一発だけではない4番」になっていることに大きな価値を感じます。
③ 9回、中野拓夢のファインプレー
最後に取り上げたいのが守備。
9回裏、工藤が登板。
先頭・石塚の打球は一、二塁間を抜けそうなゴロでしたが、中野が追いつき一塁アウトにしました。公式記録は二ゴロですが、内容は数字以上のプレーです。
5-1の9回。
一見、勝敗には関係なさそうなプレーです。
でも先頭打者を出すのと、1アウト走者なしでは全く違う。
最後まで雑にならない守備。
こういう1プレーも連勝を支えていると思います。
🔴 BAD POINT|今後に向けて気になった2点
① ダルベックにはまた一発
今日唯一の失点はダルベックの20号ソロ。
しかも前日に続く被弾です。
もちろん一発だけで髙橋の投球を低く評価する必要はありません。
ただ、この3連戦で阪神投手陣に対して長打力を見せている打者だけに、明日以降も不用意に甘いゾーンへ入れたくありません。
② 大山は1打点も無安打
大山は初回にきっちり犠牲フライを放ち、貴重な2点目を挙げました。
その仕事自体はGOODです。
一方で打撃成績は3打数無安打1打点。
佐藤や森下が好調な今だからこそ、大山にも一本出てくれば打線の圧はさらに増します。
今日は批判する内容ではありませんが、次戦以降の注目ポイントです。
試合経過|重要場面だけ振り返る
1回|佐藤の先制打+大山犠飛で2点
中野の四球、森下の安打から佐藤が先制タイムリー。
さらに大山の犠牲フライで、阪神が初回から2点を先行しました。
3回|森下&佐藤の連続アーチ
森下がセンターへ28号ソロ。
続く佐藤が初球をライトスタンドへ運び25号。
2者連続本塁打で4-0としました。
6回裏→7回表|ダルベック被弾直後に佐藤150号
ダルベックの20号で4-1。
しかし次の攻撃、先頭・佐藤が右中間へ26号ソロ。
5-1と再び突き放しました。
終盤|木下→及川→工藤で逃げ切り
7回は木下が三者凡退。
8回は及川が1四球こそ与えましたが無失点。
9回は工藤が登板し、阪神がリードを守り切りました。
8回の及川起用については、私は藤川監督が今後より重要な場面を任せていくことも見据えた起用にも見えました。
もちろん監督の意図を断定することはできません。
ただ、4点リードの巨人戦という場面で8回を任せたこと自体、今後の起用法を考えるうえで注目したいポイントです。
🐯 今日のMVP|佐藤輝明
今日は迷いません。
佐藤輝明です。
3安打2本塁打3打点。
先制タイムリーを放ち、3回には追加点となる一発。
そしてダルベックに一発を浴びた直後には、節目の通算150号で再び4点差へ。
しかもホームランだけではなく、逆方向への先制タイムリーまである。
今日は完全に4番の試合でした。
150号、おめでとうサトテル!
💊 次戦への処方箋|下村海翔を「先制点」で援護したい
次戦は8月13日、東京ドームで巨人3連戦の最終戦。
予告先発は、
巨人・西舘勇陽
阪神・下村海翔
18時プレーボールです。NPB公式でも予告されています。
下村はプロ初勝利を狙うマウンド。
だからこそ、明日も今日と同じく早いイニングで先制点を取れるかを注目したいと思います。
佐藤、森下が絶好調な今、下村にできるだけ楽な状況で投げてもらいたい。
巨人との首位攻防戦。
2連勝で満足せず、3つ取りにいきたいところです。
▶【8月11日〜13日】巨人vs阪神 先発予想|村上・髙橋・大竹で首位攻防戦へ
▶阪神先発ローテーション2026|次カード予想・投手成績・対戦別データまとめ
まとめ|今日の阪神を3行で🐯
🟢 GOOD:佐藤3安打2発3打点&髙橋6回1失点。中野にも最後まで集中した好守
🔴 BAD:ダルベックに2戦連続被弾。大山は犠飛で仕事も無安打
🩻 トラ技師POINT:初回の森下の走塁、失点直後の150号、髙橋を6回で切った継投
巨人1-5阪神。
今日は佐藤の通算150号という派手な記録が残る試合でした。
ただ、初回の走塁で2点目をもぎ取り、髙橋を無理に引っ張らず木下につなぎ、最後は中野が難しいゴロをアウトにする。
大きな記録の裏で、一つひとつのプレーを丁寧に積み重ねたからこその5-1。
明日は下村。
この勢いのまま、東京ドームで3つ目を取りにいきましょう。
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