阪神3-2巨人。
東京ドームでの首位攻防戦は、阪神が3連勝で締めくくりました。
2点を先制され、バント失敗で同点機も逃す。前2戦のような快勝ではありません。
それでも佐藤輝明がすぐに反撃の一発を放ち、坂本誠志郎が自らのミスを逆転2ランで取り返す。そして下村海翔が粘って5回2失点。
接戦をひっくり返して守り切った3戦目だからこそ、大きな意味を持つ1勝だったと思います。試合は18時開始、21時17分終了でした。
30秒でわかる今日のカルテ
| 項目 | 今日の診断 |
|---|---|
| 🐯 試合結果 | 巨人2-3阪神 |
| 🟢 GOOD | 下村5回2失点、坂本逆転2ラン、救援陣4回無失点 |
| 🔴 BAD | 4回無死一、二塁で坂本がバント併殺/森下への死球 |
| 🩻 勝負の分岐点 | 2点先制された直後、佐藤輝明の27号ソロ |
| 🐯 MVP | 下村海翔 |
阪神は7安打3得点。佐藤の27号、坂本の6号で逆転し、下村が待望のプロ初勝利。工藤泰成が2セーブ目を挙げました。
🩻 トラ技師POINT|今日の勝負を分けた3つのポイント
POINT① 2点取られた「次の攻撃の先頭」でサトテルが一発
3回裏。
下村が先頭・石塚を四球で歩かせると、中山礼都に左中間への2ランを浴びます。
0-2。
前2戦を快勝しているとはいえ、東京ドームの首位攻防戦。最終戦で先に2点を取られれば、当然巨人側に流れが傾きます。
その直後の4回表。
先頭は4番・佐藤輝明。
カウント0-1から西舘のボールを捉え、ライトスタンドへ27号ソロ。
わずか一振りで2点差を1点差にしました。
これが大きかった。
ホームランなので派手なプレーですが、トラ技師的に注目したいのは**「いつ打ったか」**です。
もし4回が三者凡退なら、巨人側は「先制した直後をゼロで抑えた」という流れになる。
しかし4番がいきなり一発。
巨人に傾きかけた流れを、攻撃開始直後に引き戻した。
前日150号を達成した佐藤が、この日も大事なところで仕事をしました。
POINT② 坂本、バント併殺の悔しさを逆転2ランで晴らす
佐藤のホームランの後も阪神は攻めます。
大山が四球。
前川がライト前ヒット。
無死一、二塁。
2-1まで追い上げ、完全に押せ押せのムードでした。
ここで坂本に送りバント。
しかし初球はファウル。2球目を捕手前に転がすと、大城が三塁へ送球し、さらに一塁もアウト。
捕ゴロ併殺打。
藤川監督がリクエストしましたが、判定は変わりませんでした。
これは痛かった。
個人的にも「ああ……この流れでそれは痛い」と感じた場面です。
ところが坂本は終わりません。
6回。
1死からこの日2安打目となる前川ではなく、前川が四球を選んで一塁へ出塁。続く坂本が2-2からレフトスタンドへ。
逆転の6号2ラン!
2-1から一気に3-2です。
4回にはチャンスを潰した。
6回には自分のバットで試合をひっくり返した。
野球は一つのプレーだけで終わらない。
失敗した選手に、もう一度取り返す機会が来る。
今日の坂本は、それを象徴するような試合だったと思います。
POINT③ 下村海翔、先制されても崩れない。投球だけでなく「野球選手としてのセンス」
今日の下村は5回94球。
4安打、1本塁打、1四球、6奪三振、2失点。
これでプロ5度目の登板にして、待望の初勝利です。
数字以上に印象的だったのが、先制された後です。
3回、四球から中山に2ラン。
それでも後続を3人で切り、追加点を許しませんでした。
そして4回裏。
先頭・泉口に二塁打を許し、大城にも安打。
1死一、三塁。
ここでキャベッジを空振り三振。
さらに2死一、三塁から石塚の打球はピッチャーライナー。
下村が自ら好捕してピンチを脱しました。
ここは本当に大きかった。
打球が抜けていれば追加点。
2-1から3-1となっていた可能性があります。
5回にも最後は松本のピッチャーゴロを自ら処理。
投球だけでなく、マウンド周辺での反応や身のこなしを見ても、下村には「野球選手としてのセンス」を感じます。
今季は7月21日のDeNA戦でプロ初打点も記録しており、投げるだけの選手ではないところも面白い。
トミー・ジョン手術から長いリハビリを経て、ようやくつかんだプロ初勝利。
ヒーローインタビューで両親への感謝を語る下村の姿を見て、トラ技師も思わず涙でした。
🟢 GOOD POINT|今日よかった3つ
① ダルベックを完全に封じた
この3連戦で特に怖かった打者がダルベックです。
11日、12日と阪神戦で本塁打。
しかし今日は、
三ゴロ、見逃し三振、空振り三振、三ゴロ併殺。
4打数無安打、2三振。
特に8回。
1死一、二塁でダルベックという、この日最大級に怖い場面でした。
岩崎が三ゴロ併殺。
前2試合で打たれていた相手を、最後の最後まで封じ切った。
1点差ゲームだからこそ、この攻略には大きな価値がありました。
② 前川右京が2安打+四球で3出塁
前川は、
3打数2安打1四球。
2回に中前安打、4回に右前安打。
そして6回には四球を選び、その直後に坂本の逆転2ランで生還しました。
ホームランを打った佐藤や坂本に目が行く試合ですが、逆転弾の前に走者がいなければ1点しか入りません。
坂本の2ランを「逆転弾」にしたのは前川の出塁。
こういう部分も忘れたくありません。
③ 木下→岩崎→工藤、4イニング無失点
下村は5回で降板。
1点リードの6回からはリリーフ勝負です。
まず木下。
6回は泉口を二ゴロ、ダルベック、大城を連続三振。
7回もキャベッジ、丸から三振を奪うなど、2回無安打4奪三振無失点。前日に続いて素晴らしい投球でした。
8回は岩崎。
走者を背負いながら最後はダルベックを併殺。
そして9回は工藤。
大城を右飛にすると、キャベッジを空振り三振、石塚を見逃し三振。
1点差の9回を三者凡退。
工藤は2セーブ目を挙げました。
昨日に続く木下。
そして最後を任された工藤。
藤川監督がブルペンの選択肢を広げながら戦えていることも、終盤戦へ向けて大きいと思います。
🔴 BAD POINT|今後に向けて気になった2点
① 4回のバント併殺はやはり痛かった
最終的には坂本自身が取り返したので笑って振り返れます。
ただし、4回無死一、二塁のバント併殺は、この試合で最ももったいない攻撃でした。
1点差。
佐藤のホームラン直後。
大山、前川と続いて無死一、二塁。
流れを一気に持ってこられる場面だっただけに、攻撃が急停止したダメージは大きかったと思います。
結果的に勝ったからこそ、次につなげたいポイントです。
② 森下への死球にはやっぱりヒヤッとする
1回2死。
西舘の初球、146キロの直球が森下の背中に直撃。
藤川監督ら首脳陣もベンチを飛び出し、東京ドームが騒然としました。森下は前日にも死球を受けていました。
阪神ファンとしては、やはり腹が立つ場面です。
ただし、故意だったと決めつけることはできません。
重要なのは森下がそのままプレーを続け、9回にはレフトへの安打も放ったこと。
今後、痛みや腫れなどが残らないことを願いたいです。
試合経過|重要場面だけ振り返る
3回裏|中山の2ランで巨人が先制
石塚への四球から、中山に1号2ランを浴びて0-2。
下村が初めてリードを許します。
4回表|佐藤27号で即反撃も、坂本バント併殺
先頭・佐藤が27号ソロ。
さらに無死一、二塁まで攻めましたが、坂本のバントが併殺となり、同点には届きませんでした。
4回裏|下村が1死一、三塁を無失点
泉口、大城に安打を許しながら、キャベッジを三振。
最後は石塚の投直を自ら捕球して無失点。
ここで追加点を許さなかったことが、後の逆転につながりました。
6回表|坂本が逆転2ラン
前川が四球。
1死一塁から坂本が左翼席へ6号2ラン。
阪神が3-2と逆転しました。
6〜9回|リリーフ陣が1点を守り切る
木下が2回無失点。
岩崎が8回のピンチを併殺で切り抜け、9回は工藤が三者凡退。
阪神が接戦をものにしました。
🐯 今日のMVP|下村海翔
坂本の逆転2ランも捨てがたい。
佐藤の反撃弾も大きかった。
それでも今日のMVPは、下村海翔にしたいと思います。
5回94球、4安打2失点、6奪三振。
2点を先制されても崩れず、4回の大ピンチも自らの好守で切り抜けた。
そして何より、これがプロ初勝利。
2023年ドラフト1位。
入団後は右肘のトミー・ジョン手術を受け、長いリハビリを経て2026年に一軍デビューしました。
すぐに勝ち星がつかなくても、ここまで4試合すべて5イニング以上を投げ、自責点2以下でゲームを作っていました。そして5度目の先発でようやく白星です。
ヒーローインタビューで見せた涙。
両親への感謝。
ここまでの道のりを考えると、こちらまで込み上げるものがありました。
下村海翔、プロ初勝利。本当におめでとう!
💊 次戦への処方箋|3連勝の勢いより「切り替え」
次戦は翌8月14日(金)18時、マツダスタジアムで広島戦。
阪神は才木浩人、広島は森下暢仁の先発予定です。
巨人との首位攻防戦を3連勝し、ゲーム差は3まで広がりました。
ただ、明日はまた0-0からです。
しかも才木―森下なら、今日以上に1点の重みが増す可能性があります。
今日のように、
先制されても焦らない。
走者をためる。
投手が粘る。
終盤をブルペンで守る。
東京ドーム3連勝の勢いを持ち込みつつ、気持ちは切り替えて広島戦へ。
▶【8月14日〜16日】広島vs阪神 先発予想|才木・大竹・伊藤将でマツダ3連戦へ
まとめ|今日の阪神を3行で
🟢 GOOD:下村が5回2失点でプロ初勝利。坂本逆転2ラン&救援陣4回無失点
🔴 BAD:4回のバント併殺は痛かった。森下への2試合連続死球も心配
🩻 トラ技師POINT:佐藤の即反撃、坂本の“失敗からの逆転弾”、下村の投球+好守
巨人2-3阪神。
9-1、5-1と快勝した後に、最後は1点差を守り切って3連勝。
個人的には、この3戦目の勝ち方が一番大きかったと思います。
ミスがあっても取り返す。先制されても崩れない。最後は若い投手も含めたブルペンで守り切る。
そして下村の涙。
記録にも、記憶にも残る首位攻防戦になりました。
関連記事
・【8月11日〜13日】巨人vs阪神 先発予想|村上・髙橋・大竹で首位攻防戦へ(試合後ふりかえり)
・阪神先発ローテーション2026|次カード予想・投手成績・対戦別データまとめ
・虎テレをテレビで見る方法【Fire TV Stick対応?】Silkブラウザで大画面視聴する手順と注意点

トラ技師カウンター(コメント大歓迎!)