トラ技師のイチオシ候補|織田翔希
※この記事は2026年10月15日に最新情報を反映して更新しています。
2026年ドラフトの高校生投手で、トラ技師が特に注目してきた横浜高校の織田翔希投手。
最速157km/h。
夏の甲子園では27回を投げて34奪三振。U-18日本代表でも「日本のエース」として大一番を任され、阪神を含むNPB球団からドラフト1位候補として高く評価されてきました。
僕もこれまで、
「阪神にめちゃくちゃ欲しい!」
と書いてきた投手です。
しかし10月15日、状況は大きく変わりました。
織田は横浜高校で記者会見を開き、卒業後はNPBを経由せず、米国で野球に挑戦することを正式に表明しました。
マイナーリーグ球団との契約だけでなく、米国の大学への進学も選択肢にしています。本人が掲げる目標は「世界一のピッチャー」「世界で活躍する」こと。その目標から逆算して、18歳で海を渡る道を選びました。
正直、阪神ファンとしては残念です。
でも同時に、
「そこまで世界を見据えていたのか」
という驚きもあります。
今回は最新の進路情報を踏まえ、織田の成績・投球の凄さ・スカウト評価を改めて整理しながら、なぜ米国挑戦を選んだのか、そしてどこまで大きな投手になれる可能性があるのかを考えてみます。
30秒でわかる織田翔希のドラフトカルテ
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 名前 | 織田翔希(おだ・しょうき) |
| 生年月日 | 2008年6月3日 |
| 年齢 | 18歳 |
| 出身 | 福岡県北九州市 |
| 所属 | 横浜高校 |
| ポジション | 投手 |
| 投打 | 右投右打 |
| 身長・体重 | 186cm・81kg |
| 最速 | 157km/h |
| 2026夏甲子園 | 27回・34奪三振・防御率2.00 |
| U-18 | 日本代表 |
| 現役選手タイプ | 才木浩人 |
| 進路 | 米国挑戦を正式表明 |
| 米国での選択肢 | マイナーリーグ/米国大学 |
| トラ技師評価 | NPBなら1位入札級。将来は世界まで夢を見たくなる素材 |
身長・体重は侍ジャパンU-18代表の公式登録で186cm・81kg、右投右打です。
なお、織田は9月17日にプロ志望届を提出しており、日本高野連のNPBドラフト対象者一覧にも掲載されています。
ただし、本人はNPB12球団との面談を終えたうえで米国挑戦の意思を伝えており、10月15日にその決断を正式表明しました。
織田翔希はどんな投手?福岡から横浜高校へ
織田は2008年6月3日生まれ、福岡県北九州市出身。
小学1年から野球を始め、足立中では軟式野球部に所属。中学時代には軟式球で143km/hを記録するなど、早くから注目を集めていました。
横浜高校では1年春からベンチ入り。
2025年センバツでは2年生ながら全5試合に先発し、全国制覇に貢献しました。
その後も成長を続け、2026年夏には自己最速を157km/hまで更新。
高校球界屈指の右腕へ成長しました。
夏の甲子園は27回34奪三振|「速いだけ」ではなかった
2026年夏の甲子園では、
27回
22被安打
34奪三振
10四球
3死球
防御率2.00
という成績。
奪三振率は11.33でした。
初戦の沖縄尚学戦では、末吉良丞との注目の投げ合いで8回2/3、6安打2失点、12奪三振。
霞ケ浦戦では救援で4回無安打無失点、7奪三振。
そして準々決勝の花巻東戦では、
9回123球、7安打10奪三振で完封。
一方、準決勝の智弁和歌山戦では2回1/3で8安打4失点と打ち込まれました。
圧倒した試合だけではありません。
でも高校生の段階で、
「長いイニングを任され、その中で三振を取れる」
ことを示したのは大きいと思います。
157km/h以上に凄い「出力を維持する力」
織田の最大の武器は、もちろんストレートです。
ただ僕が注目したいのは、
一球だけ157km/hを出せることではありません。
花巻東戦では123球を投げながら156km/hを何度も記録。
終盤になっても高い出力を維持しました。
先発投手に必要なのは「最速」だけではありません。
80球、100球を超えても打者を押し込めるボールを投げられるか。
その意味でも、
高出力を長いイニングで使える可能性
が織田の大きな魅力です。
変化球でも三振が取れるのが面白い
そして織田は直球一本で押し切る投手でもありません。
スライダー、カーブ、チェンジアップ、フォークなどを使い分けます。
沖縄尚学戦では速球を待つ打者に対して途中から変化球を増やし、12奪三振。
直球だけでなくスライダーやフォークでも空振り三振を奪いました。
157km/hがあるから変化球が効く。
変化球があるから157km/hがさらに怖くなる。
高校生の段階で、この組み合わせを使って打者と勝負できるところも評価したいポイントです。
大学生相手に打ち込まれても、すぐ修正した
個人的にかなり面白いと思ったのがU-18代表での経験です。
8月29日の大学日本代表との壮行試合では、大学トップクラスの打者を相手に2回9安打6失点。
さすがに大学日本代表の壁は厚かった。
ところが5日後の明治大学との練習試合では、
2回1安打無失点。
自己最速タイ157km/hも記録しました。
前回登板から投球の「間」や配球を修正したことが好投につながったとされています。
これは球速以上に興味深いです。
失敗した。
でも、次の登板ですぐに変えた。
「修正できる投手」
というのは、プロでもその先の世界でも大きな武器になると思います。
U-18では「日本のエース」として大一番へ
U-18アジア選手権でも重要な役割を任されました。
スーパーラウンドで韓国に敗れた日本は、決勝進出へチャイニーズ・タイペイ戦に勝つことが絶対条件。
そこで岡田龍生監督が「日本のエース」として送り出したのが織田でした。
結果は、
6回3安打7奪三振、1失点。
日本は2-1で勝利し、決勝進出を決めました。
本人は試合後、「悪いなりに1点で抑えられた」という趣旨の振り返りをしています。
これも大事ですよね。
高校生で157km/hを投げるだけではなく、
国を代表して、負けられない試合を任される投手になった。
僕が織田を高く評価してきた理由の一つです。
課題は制球と「調子が悪い日の投球」
もちろん完成された投手ではありません。
夏の甲子園では27回で10四球、3死球。
K/BBは3.40なので極端に制球が悪いわけではありませんが、さらに上のレベルで先発するなら、ストライクゾーン内で勝負できる再現性は高めたいところです。
智弁和歌山戦のように、ボールが良くない日に打ち込まれることもある。
だから今後は、
100点のボールを150km/h台で投げること以上に、70~80点の日でも試合を壊さない投手になれるか。
ここがエースへの次の段階でしょう。
スカウト評価|阪神も「才木タイプ」と高評価だった
織田には日米双方のスカウトが注目してきました。
阪神・吉野スカウトは春のセンバツで、しなやかさや身体の伸びしろを評価したうえで、
「阪神の才木タイプ」
への成長を期待するコメントを残しています。
さらに阪神は9月24日のスカウト会議でも、青学大・渡部海とともに織田の現状報告を行ったと報じられました。
つまり、米国挑戦表明前までは、
阪神にとって明確なドラフト1位候補の一人だった
と考えていいでしょう。
だからこそ僕も、
「めちゃくちゃ阪神に欲しい」
と思っていました。
現役選手なら才木浩人タイプ|後継エースとして見たかった
トラ技師が現役選手に例えるなら、やっぱり才木浩人です。
長身の右腕。
強いストレート。
落ちる球で空振りを取れる。
先発として三振を奪える。
もちろん、
「織田=未来の才木」
と断定するわけではありません。
でも育成の方向性をイメージするなら、非常に分かりやすい比較です。
そして阪神には、もう一つ事情があります。
才木はメジャー挑戦への意志を持っていることが報じられています。
時期が決まったわけではありませんが、数年先まで考えるなら次の右のエース候補を準備しておく意味は大きい。
だから織田を阪神で見たかった。
本当にそう思います。
トラ技師POINT|大谷翔平・佐々木朗希級まで夢を見たくなる素材
ここはトラ技師の“夢込み”です。
18歳。
186cm。
最速157km/h。
100球を超えても150km/h台を投げ、変化球でも三振を取れる。
僕は織田を見ていると、
「この投手、本当にどこまで行くんだろう?」
と思います。
もちろん、大谷翔平や佐々木朗希と同じ投手になると予測できる根拠はありません。
あの2人は世界でも特別な才能です。
それでも、
いつかNPBやMLBの枠を超えて、世界を舞台にする投手になる可能性まで夢を見たくなる素材
だと思っています。
投球は腕だけではなく、下肢から骨盤、体幹、肩、肘、手へ力を伝える全身運動です。
186cmという身体を使って高出力を繰り返せることは大きな魅力。
ただし、投球フォームを見ただけで肩・肘の状態や将来の故障リスクを診断することはできません。
そこは医療職としてしっかり線を引いて見ていきます。
なぜNPBではなく米国挑戦を選んだ?
そして10月15日。
織田は大きな決断をしました。
NPB12球団との面談を終えたうえで、
卒業後は米国で挑戦する
と正式に表明しました。
理由として本人が挙げたのが、将来世界で戦うための言葉の壁です。
メジャーに到達してから英語を学ぶのではなく、若いうちから現地で生活し、自分の意思をチームへ伝えられる環境に慣れたい。
高校時代に全国、そして国際大会を経験する中で、「世界で戦いたい」という思いが強くなっていったと説明しています。
かなり明確な考えですよね。
しかも現時点で、特定のMLB球団入りが決定したわけではありません。
本人は、
マイナーリーグからプロとして挑戦する道と、
米国の大学へ進学する道
の両方を検討しています。
つまり、
「高卒即メジャー入り」
と書くのは少し違う。
正確には、
「NPBを経由せず、高校卒業後から米国で世界を目指す」
という決断です。
阪神ファンとしては残念。でも挑戦は応援したい
ここは完全にファンとしての気持ちです。
正直、
まず日本球界で見たかった。
できれば甲子園を本拠地にする縦縞で見たかった。
しかも、僕が阪神のドラ1候補として一人だけ選ぶなら、これまで通り捕手の渡部海をわずかに優先していました。
これは織田の評価が低かったからではありません。
次世代正捕手というポジションの希少性を考えた結果です。
それでも、
渡部の次に「阪神に来たら夢がある」と感じていた選手の一人が織田でした。
米国挑戦という結論が出ても、選手としての評価は変わりません。
もしNPBを選んでいたなら、
阪神が1位入札まで検討してほしい投手だった
というのが僕の評価です。
ただ、その本人が「世界一」を目標にして18歳で米国へ挑戦すると決めた。
だったら、今はその決断を応援したいと思います。
まとめ|阪神ドラ1候補から「世界を目指す18歳」へ
織田翔希の魅力は、157km/hという数字だけではありません。
夏の甲子園27回34奪三振。
123球を投げ切った完封。
大学生相手に失敗してすぐ修正した対応力。
U-18の大一番を任された経験。
そして18歳、186cmという大きな伸びしろがあります。
阪神が継続してドラ1候補としてチェックし、吉野スカウトが「才木タイプ」と期待したのも納得できる素材でした。
ただ10月15日、織田自身が選んだのはNPBではなく米国挑戦でした。
阪神ファンとしては、やっぱり少し寂しい。
でも、記事を書き始めた時から感じていた、
「大谷翔平や佐々木朗希のように、いつか世界を意識される投手になるかもしれない」
という夢は、むしろ今回の決断で現実の目標になりました。
簡単な道ではないと思います。
マイナーリーグへ進むのか。
米国大学を選ぶのか。
その先で本当にメジャーまでたどり着けるのか。
まだ何も決まっていません。
それでも――。
阪神のドラフト候補として追いかけ始めた織田翔希を、これからは一人の野球ファンとして世界まで追いかけたい。
そんな気持ちです。
世界一のピッチャーへ。
織田翔希の挑戦を楽しみにしています。
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